2021/5/22に上智大学にてSDGs PBL中間報告と中島朋子さんによる特別講演を実施しました。
〜SDGs PBL中間報告〜
SDGs PBLではチームEiconomy(ゴール8:働きがいも経済成長も)とGo_greeeen(ゴール13:気候変動に具体的な対策を)の2プロジェクトが中間報告をいたしましたので、内容をシェアいたします。
Eiconomy(ゴール8:働きがいも経済成長も)
言語の壁の問題でアルバイトができない学生を支援したい想いや、コロナ禍でも働きがいを感じるために仲間と語らうスペースを安心して利用できるようにしたいという想いから、履歴書の翻訳プロジェクトや共有スペースの衛生管理プロジェクトを検討しているという報告がありました。
ファシリテーターは以下のフィードバックをしました。
・日常のリーチしやすいポイントからアイデアを発想している点が素晴らしいです。
・アイデアは定義した問題や課題に対し発想するべきなので、まずは問題の発見から始めましょう。
・救いたい人が困っている背景にはどんな事情があるのか、もう少し詳細に考えましょう。
・最終レポートに向けて、具体的なイベントを開催しましょう。プロジェクトメンバーが別々の寮にいることを利用して、複数寮での交流開催をしても面白いかもしれません。
Go_greeeen(ゴール13:気候変動に具体的な対策を)
アルぺ国際学生寮における、ペットボトルの消費量削減や、ペットボトルのリサイクル方法の周知をゴールに掲げたプロジェクトを推進しているという報告がありました。これまでの活動としてアンケート調査や清掃員へのインタビュー、ポスターの作成等を実施し、これからの活動としてマイボトル活動や水飲み器の場所を周知するポスターの作成を予定しています。
ファシリテーターは以下のフィードバックをしました。
・たくさんの一次情報を地道に獲得していることで、何が問題なのか深くした考察できている点が素晴らしいです。
・とても美しく、伝わりやすいデザインでした。
・ムーブメントを起こすためにはべき論を広げていくのではなく、楽しい体験を届け勝手に運動が広がっていく仕組みを考える必要があります。
〜特別講演〜
特別講演では、教育のスペシャリストとしてアジア・アフリカ地域の途上国の教育計画策定等を支援している中島朋子さんに登壇していただきました。とてもすばらしい講演でしたので、一部抜粋してご紹介いたします。
Understanding the context for making changes (example from Uganda)
100人いた女子小学1年生が様々な理由でドロップアウトしてしまい、小学校卒業の頃には27人、高校入学時には3人しか残っていない現状を伝えました。また、受講生と共にウガンダの子供の1日に寄り添いました。朝は水汲みをする必要があり、通学路には象がいて危険です。教室は屋外で、生徒が溢れかえっています。現実を目の当たりにしてきたスピーカーのレクチャーを通じ、低い就学率の背景にある困難な状況について説明しました。テーブル調査のみで真の課題を発見することの難しさと、現地に行き問題と向き合う重要性について理解を促しました。
My Endeavour of Altruistic Leadership
一見、順風満帆に見えるスピーカーのキャリアですが、実際は難しい選択の連続だったことを伝え、これからキャリアを構築していく学生の皆さんにエールを送りました。利他的な幸せだけを追う行動は自身の首を絞めるので持続可能性が低いが、利己的な幸せだけを追ってもリーダーシップを発揮できないことを伝え、大切なのは利己的でありながらも利他的な領域の幸せを追求することだと示しました。